喋る内容については他のページでお話するとして、ここでは「声の質と喋り方」に焦点を絞ってお話していきたいと思います。
【1】低い声の男性の方がモテる
まずは質からです。要するに、どんな声質がモテるのか?ということですが、これはもう既に答えが出ていて、「低音で明瞭で深みがある声」が最もモテるということが分かっています。その理由は、男性ホルモンのテストステロンとも密接に関係しているようです。
ニューヨーク州立大学のヒューズ博士は149人の男性を調査した結果「声の低い男性ほどテストステロンの分泌量が多く、よってSHR数値も大きく(つまり逆三角形の体型をしている)、初体験の年齢も早く、恋人の数も多かった」と報告しています。つまり女性は「声の低い男性=テストステロンの多い男性」として、その生殖能力の高さに惹かれているようです。
アメリカ・ハーバード大学のアピセラ氏も、避妊が行われていないタンザニアの狩猟民族の男性49人を調査しましたが、「声の高い男性より、低い男性の方が平均して1.9人も子供が多かった」と報告しています。これは、声の高低が生殖成功率(エッチの成功率)に影響を及ぼしているという、ゆるぎない証拠です。
身近なところでは、「ねとらぼ」が調査した「いい声だと思う男性俳優」の2022年度版ランキングでは、1位が阿部寛さん、2位が福山雅治さん、3位が竹野内豊さんという結果になっています。やはり皆さん、「低音で明瞭で深みがある声」をしています。
【2】明瞭な声は若さの証
低音なことに加えて、明瞭で深みがあることも重要です。上ずった声で滑舌が悪かったりすると、自信がないという印象を与えますし、第一なにを言っているのか分からないようでは、恋愛活動そのものができません。また、男性の声は一般に年齢を重ねるにつれ、しわがれて、かすれてきます。明瞭でクリアな声は、若さの証でもあるというワケです。若いということは当然、生殖能力が高いということなのです。
「低音で明瞭で深みがある声がモテる」ということはわかりました。もちろんこれは、女性が頭の中でいちいち「若くて生殖能力が高そうだわ」と感じているから惹かれるのではありません。男性が、誰に教わらずともスタイルのいい女性に惹かれるのと同じで、無意識にそのような生殖能力の高い異性に魅力を感じるようになっているということです。
とはいえ、声というのは生まれ持ったもので、そう簡単に変えられるものではありません。ですが、恋愛において第一印象が最も大事だとするならば、自己紹介などの最初の第一声で、わざとちょっと低い声を出すことによって、相手に本能レベルで興味を持たせることは可能だと僕は思っています。
僕がこのことに気がついたのは遥か昔、20代後半の頃でしたが、当時わずかですが、ナンパの成功率が高くなったのを覚えています。ナンパは、まず相手を立ち止まらせることから始まりますので、後ろからちょっと低い声で話しかけ、相手の本能レベルに訴えるというのは有効な手段だったのではないかと回想しています。
【3】なぜ、ゆっくり喋る方がいいのか?
次に喋り方ですが、大事なのは、ゆっくり喋るということです。これは恋愛の初期段階では特に大事で、早口というのは一般に、急(せ)いている印象を与えてしまうからです。
急いている印象を与えるということは、ゆっくり話す時間もないほど経済的に追い込まれているという印象や、エッチを急いでいるという印象を相手に与えてしまいます。
また「時間を割くほど、あなたに魅力を感じていない」という遠まわしの意思表示にもとられます。落ち着いた口調で喋ることで「この時間を楽しんでいる」「あなたに興味がある」というメッセージを伝えることができるのです。
さらに「早口はウソのはじまり」という僕が作った諺もあるように(笑)、早口は信用されません。考えてみると、イケメン俳優さんや人気男性芸能人で、早口で喋る人はいませんよね。
早口がよくないことはわかりましたが、あまりにゆっくり喋りすぎたり、間が長すぎたりすると、決断力のない優柔不断な男だと思われてしまいますので逆効果です。急いている印象を与えない程度のスピードで話すことが大事だといえるでしょう。