女性がダイヤモンドを欲しがる本当の理由

女性がダイヤの指輪を欲しがるというのは、もはや当たり前すぎて、考えたこともないという人も多いかもしれませんが、これはよくよく考えれば不思議なことです。

なにせ、ダイヤモンドは食べることも出来なければ、それがないと困るということもなく、生きていく上ではまったく必要のないモノなのです。おまけに、ダイヤのような宝石類というのは、質に入れたとしても10分の1から、ヘタすると100分の1という値段でしか引き取ってくれないという話は、けっこう有名です。

同じ高価なモノを貰うのであれば、値段が安定している金塊(金の延べ棒)などの方が絶対にいいハズです。しかし、彼氏に金塊をおねだりしている女性など、古今東西見たことがありません。さあ、女性はなぜ皆こぞってダイヤモンドを欲しがるのでしょうか?今日はこの謎を一緒に見ていきましょう。

【1】好きな男性から貰いたい

女性がダイヤモンドを欲しがる時というのは、どのような時でしょうか?真っ先に思いつくのが、婚約時&結婚時の婚約指輪&結婚指輪ですね。あとは、誕生日やクリスマスなどの記念日です。彼氏や旦那にダイヤなどの貴金属を贈られて、喜ばない女性はいません。おそらく地球上の全ての女性が、好きな男性からこれらを貰いたいと願っていることでしょう。

しかし、なぜ「好きな男性」なのでしょうか?不思議なことに女性は、嫌いな男性から何かモノを貰いたいとは思わない生き物です。好きな男性から貰ったダイヤでも、別れると二度とつけなかったり、海に投げ捨ててしまったりします。なるほど、女性はダイヤモンドそのものが欲しいワケではなく、「好きな男性からダイヤモンドを貰う」ということに、何か大きな意味を見出しているようです。

【2】実用性がないからこそ意味がある

女性に「なぜダイヤモンドが欲しいのか?」いう質問すると、「安心したいから」という答えが返ってくることがあります。女性は、好きな男性からダイヤモンドを貰うと安心するようです。なぜ、安心するのでしょうか?ここに、ダイヤモンドでなければならない秘密があるのです。

先ほど、ダイヤモンドは生きていく上で全く必要のないモノだと言いました。もしもプレゼントが、金塊のような価値が安定しているモノであったり、自動車のような実用的なモノであった場合、男性がそれらを使用したり、転売したりするかもしれません。つまり女性からすると、本当に自分のために買ってくれたのか?ということが判断できません。

しかし、ダイヤモンドであれば転売してもたかが知れていますし、女性用の指輪をはめる男性もいません。さらに指輪のサイズというものは、主にその女性の薬指に合わせて作られますから、ある程度オリジナリティーの高いものになります。つまり、ダイヤモンドを贈った時、女性が喜ぶということ以外に男性にメリットは何もないのです。

しかし男性はこの時、ある1つのことを証明できます。それは、確実にその女性に好意があり、投資をする意思があるということです。贈られた女性も、男性の好意と誠意を確認することができます。ダイヤモンドは実用性がなく、それ自体がまったく何の利益も生み出さないものであるからこそ、求愛の贈り物として意味があるのです。

【3】花束も同じ原理で説明できる

ダイヤモンドと花束は、共に実用性がまったくない

女性が貰って喜ぶものといえば花束ですが、これもダイヤモンドと同じ原理で説明することができます。花は、すぐに枯れてしまいます。転売して利益を得ることもできなければ、男性が何かのために使うこともできません。

また、普通の男性が誰かから花束を貰うということは殆どないので、明らかにその女性のためにお金と労力を使って手に入れたということが証明できます。つまり女性からしてみれば、ダイヤモンドと同じく、自分への好意を確認できるシロモノであるワケです。

男性はとかく、実用性のあるモノや耐久性に優れたモノ、あるいは時間が経過しても価値が下がらないモノなどをプレゼントしたがりますが、女性が欲しいのはそういったモノではないのです。「それらの要素がなければないほど相手の好意を確認できる=嬉しい」という法則が実はあるのです。

【4】人類最古のアクセサリー

モロッコで発見された世界最古のアクセサリー

2021年、モロッコのビズモーン洞窟にある約15万年前の地層から、貝殻で作られたビーズが発見されました。アリゾナ大学の考古学者スティーブン・L・クーン博士らによって発見されたこれらの代物は、人類最古のアクセサリーとして有名です。おそらくは、男性が女性にプレゼントするために作ったのでしょう。

太古の昔から女性は、これらの「実用性のない装飾品」によって、男性の誠意と投資の意思を確認をしてきました。女性がダイヤモンドを欲しがるのは、一時の感情や、某デビアス社の戦略などではなく、生まれつきそのような心理メカニズムが遺伝子に組み込まれているからだといえそうです。