「昔はモテたのに最近はモテない」 「昔はモテなかったのに最近はモテる」男性なら、多くの人が感じるこの感覚…。若い頃からシニアになるまで終始モテっぱなしという男性が殆どいない理由は、女性がその年代ごとに好きな男性のタイプを変化させていくからです。
母と娘が同じ男性を好きになったという話は、聞いたことがありません。2人は50%の遺伝子を共有しているにもかかわらず、です。姉妹ですら殆ど聞きません。
女性が年齢ごとに異性の好みを変化させていく理由は、卵子の新鮮度、生殖能力、ホルモンバランス、健康レベルetc…、言い出せばキリがありませんが、その年代ごとにある程度の好みの共通点があることだけは確かです。このページでは、そんなテーマでお話してみたいと思います。
【1】10代女性が好きな男性
10代女性が最重要視するのは「ルックス+身体能力(運動神経)」です。これは世界的にも共通しているようで、どこの国においても、「ルックスの良いスポーツマン」というのは、ティーンエイジャーの女の子達の憧れの的です。日本においても、サッカー部や野球部のキャプテンなどは、どこの学校でも恐ろしいほどモテます。
これは、10代女性というのは、遺伝子の質のみを重視しているからです。お金や学歴が人生に影響を及ぼす度合いを、彼女らはまだわかっていません。中学生や高校生の女の子が、家柄が良いとか、頭が良いという理由で男の子を好きになったという話は聞いたことがありません。
ルックスの中には、体型も含まれます。体型は身長が高く、ガタイが良い方がモテます。女性は、その営巣本能+防衛本能によって、大型動物を捕まえたり、組み伏せたりするのに有利な体型をしている男性に惹かれるようにできているのです。
身体能力についても、俊敏な動きができる男性の方がモテます。我々の遺伝子は1万年前から殆ど変わっていないワケで、女性は今でも本能的に狩りが上手そうな男性を側に置こうとします。
顔は「いかつい」方がモテます。大型動物と対等に戦えることを彷彿させるような顔です。10代女性の異性選びの基準は、おそらく1万年前と何ら変わっておらず、非常に原始的・本能的といえます。これは大袈裟でもなんでもありません。
【2】20代女性が好きな男性
20代女性が最重要視するのは「全て」です。要するに、ルックス、身体能力、性格、収入、社会的地位、家柄etc…あらゆるものを総合的に判断します。突出して重視する項目がないのが特徴です。なんとも味気なくて申し訳ないのですが、おそらくこれが真実です。
なぜ総合的に判断するのかというと、20代の特に前半というのは一生の内で最も生殖能力が高い時期(妊娠能力・出産能力が高い)だからです。価値が高い卵子だからこそ、その宿し主選びに慎重になっているというワケです。
総合的に判断するということは、それだけ長い時間をかけて男性を吟味するということでもあります。男性にとっては少々やっかいですが、その分、一度惚れこむと、とことんのめり込むという特徴も持っています。
それだけ、女性ホルモンのエストロゲンが豊富に分泌されているのです。(エストロゲンは恋愛ホルモンとも呼ばれ、リスクを計算する脳の部位の働きを鈍くします)
【3】30代女性が好きな男性
30代女性が最重要視するのは「経済力+優しさ」です。なぜ経済力を重視するのかというと、現代社会で子育てに最も必要なのは「お金」だということを知ってしまうからです。
もちろん、ルックスやその他諸々の要素も重視するのですが、自分の魅力も衰えているため、それほど贅沢を言っていられないという事情もあります。なので、一番大事なお金を重視するワケです。
父親がいなくても子供は育ちますが、お金がなくては子供を育てることはできません。女性脳というのは「妊娠・出産・子育ての期間中は、自分で食料を確保できない」という前提のもとに設計されています。だから安定した経済力があって、それを優しく分け与えてくれる男性を確保したいと思うようになるのです。
つまり、ここで言う「優しさ」というのは「自分の経済的資源を惜しみなく分け与えるほどに優しいか?」という意味です。少々えげつないですが、これも営巣本能からくるもので、女性の言う「優しさ」とは本来そういう意味です。
【4】40代女性が好きな男性
40代女性が最重要視するのは「ルックス+包容力」です。(※既に子供を産んでいる40代女性と仮定します)
結婚・出産を経験して、ある程度の年数が経つと、再び10代の頃の恋愛観がよみがえってきます。子育てをする必要がなくなっているからです。既に安定した経済力を供給してくれる夫がいるワケですから、相手の経済力を気にする必要もありません。遺伝子の質(要するにルックス)さえよければ、それでOKです。
学歴や肩書きはもちろん、言語の違いさえも気にしなくなることがあります。韓流スターのファン層に、10代と40代が圧倒的に多いことからも、それがわかります。
包容力というのは、ぶっちゃけていえば、性欲を満たしてくれる相手ということです。日本人女性の平均月経終了年齢は、約50歳だといわれています。つまり40代というのは、子孫繁栄の最後のチャンスなワケです。だから必然的に、性欲も増す仕組みになっています。
そのはけ口がないことも、この欲を後押しします。誠実さよりも性的な快感を与えてくれる男性に惹かれるようになります。SNSなどで「ママ活」なる活動をしているのも、この年代の女性が多いと思います。
【5】50代女性が好きな男性
50代女性が最重要視するのは「ルックス+欠点の少なさ」です。50代までいくと女性も贅沢を言ってられないと思いますが、言葉にするとこうなると思います。
「またルックスかよ」と思った方もいるかもしれませんが、ここで出てくる「ルックス」というのは、これまでとはちょっと概念が違います。一言でいえば「心身共に健康か?」という意味でのルックスです。
病気や不健康な生活習慣というのは、多くの場合、見た目に反映されます。うつ病などの精神疾患も、表情などに現れますよね。健康的なルックスは、心身共に健康であるというメッセージを相手に伝達する役目を担います。女性言葉でいうと「爽やかな人」となるかもしれません。
「欠点の少なさ」は、この歳まで生きてきたシニアならではの条件といえるかもしれません。シニア層の方はお分かりになると思いますが、人間歳を取ると、リスクばかりを気にするようになります。若い時「●●なものがいい」と言っていたものが、高齢になると「●●じゃないものがいい」と言い方が変わります。
その証拠に、婚活をしているアラフィフ世代の女性に「どのような男性がタイプですか?」という質問をすると、以下のような答えが返ってくることが多いです。
「借金がない人がいいわね」
「暴力を振るう人はイヤよね」
「あまりに価値観が合わない人はちょっと…」
「アル中やギャンブル中毒じゃない人なら…」
「介護を必要とする親がいない人がいいわ」
プラス要素よりも、マイナス要素の少なさを重視していることがわかります。既に性欲もなく子供も産めない体になっているので、恋人というよりは、「共に生活をしていくパートナー」という視点で異性選びをします。
【6】まとめ
かなり大雑把に書きましたが、女性がその年代によって好みを大きく変化させていく生き物であるということは、わかっていただけたと思います。
もちろん、全ての女性がこれらに当てはまるワケではありませんが「人生のモテ期は1度だけ」と言われるのは、このような女性側の事情が大きく関係しているということだけは、間違いないでしょう。