合コン、お見合い、デート等の婚活の場で「会話が続かない」という悩みを持っている人は多いと思います。(かくいう僕もその1人です)会話は1日2日で上手くなるものではありませんが、実はちょっとしたコツを知っているだけで、劇的に盛り上げられるのです。
季節ネタや時事ネタを推奨しているサイトもありますが、それらは話すことがない時の鉄板ネタであり「あなたに興味がない」と言っているようなもの。若者には通用するかもしれませんが、人生経験が豊富な大人から見れば、むしろ悪印象です。今回は、あらゆる場面で使える会話術をコッソリとお教えします。ちょっと覚えづらいですが「ぐおはだほ」と覚えてください(笑)
【ぐ】相手にグチを言わせる
「あなたの愚痴を聞かせてください」そんな風に言われて、悪い気がする人はいないでしょう。
最近では「電話による愚痴聞きサービス」なる商売が成り立つほどですから、いかに潜在的需要があるかがわかります。愚痴をこぼしてそれが共感されると、確実にストレスが軽減されます。自分のストレスを軽減してくれる人を邪険にする人はいません。
ただ初対面でいきなり「何か愚痴ありますか?」と切り出しても、怪訝な顔をされるだけです。以下のようにジャンルを絞って質問することで、相手の愚痴をスムーズに聞き出すことができます。
仕事で何が一番大変ですか?
職場で一番困った人はどんな人?
昔の恋人にされた最低なことは?
友達に裏切られたことはありますか?
今まで見た映画の中で最低なものは?
相手が愚痴りだしたら、すかさず共感してあげてください。相手の愚痴を気持ちよく引き出すことができれば雰囲気も和みますし、その人の「人となり」もわかるので一石二鳥です。
【お】相手に教えてもらう
殆どの人は、教わることより教えることの方が好きです。特に男性は、人に何かを教えるという行為が大好きです。先生役になることで、優越感を感じるというのもあるのでしょう。ゴルフ練習場に行ったことがある人ならわかると思いますが、素人感を漂わせていると、すぐにオジサマが近寄ってきて、自分の練習時間を割いてでも教えてくれます。
会話も同じで、話題に困った時は、自分の知っていることを相手に伝えるよりも、自分が知らないことを相手に聞く方が、圧倒的に場が盛り上がりますし、好感度も高くなります。手順としては、まずは相手の趣味や仕事などを聞き出し、以下のような感じで、さりげなく相手が専門的に知っていることを話させてあげます。
あれは、どうやってるんですか?
何かコツみたいなのはあるんですか?
どういう仕組みになってるんですか?
相手ともっとお近づきになりたい場合は、「今度、教えていただけませんか?」という具合に会う約束を取り付ければいいでしょう。
【は】ハマっていることを聞く
誰でも自分の趣味の話や好きな事の話は、誰かに話したくてウズウズしているものです。たとえば女性同士であれば、15分の朝ドラの話を30分以上しますし、男性同士でもスポーツの話なら永遠にできるという人はいるでしょう。
ただ相手が初対面だったり警戒心が強い人だった場合は、そう簡単にハマっていることを教えてくれません。ましてや、マニアックな事だったり、アダルティーな内容だったりすれば尚更です。
コツは、自己開示です。まずは、自分からハマっていることやマイブームを伝えます。なるべく、人に言いづらいような内容の話がいいでしょう。そうすると、「自己開示の返報性の法則」で、相手も打ち明けてくれます。それを興味のあるフリをして、聞けばいいのです。
これも、相手とお近づきになりたければ、「もっと詳しく教えてもらえませんか?」と、会う口実を作ればいいでしょう。
【だ】自分のダメな所を伝える
自分の長所や自慢話(ストロングポイント)よりも、自分の短所や失敗談(ウィークポイント)を話した方が、相手との距離感は確実に縮まります。心理学的観点からも、ウィークポイントを話す人ほど相手の信頼を得やすいことがわかっています。
優秀な営業マンは、顧客に自社製品の欠点をあえてバラしてしまうといいます。その方が信用されて、結果的に商品を買ってもらえる確率が上がるのだそうです。キューサイの青汁の「あーまずい!もう一杯!」というキャッチコピーは、このことを端的に表しています。
ウィークポイントの公開は、実はリラックス効果もあります。フィギュアスケートで、最初のジャンプでミスしたりするとその後の演技が素晴らしかったりしますが、あれもウィークポイントの露呈により、緊張がほぐれたからだと理解することができます。あがり症の人や緊張屋さんの人には、特にオススメなテクニックです。
何も思いつかないという人は、その緊張している自分をそのまま伝えましょう。「何かを話そうと思えば思うほど、頭が真っ白になって…」と正直な気持ちを伝えれば、それでイヤな気がする人はいないでしょう。
【ほ】相手を褒める
高額納税者番付で、日本一になったこともある斎藤一人さんはその著書の中で、「あなたに与えられた最高の才能、それは他人を褒められるという才能だ」と述べています。
ちょっと哲学的な話になりますが、一人さんによれば、「他人を褒めていると、その人の周りには優秀な人が集まってくる」のだそうです。これは、なんとなく分かる気がしますね。人って、何歳になっても褒められたいものなのです。
一人さんはこう続けます。「世界チャンピオンとか遠くの人は褒められるのに、近くの人を褒められない大人が増えている。自分が褒められる努力はするクセに、他人を褒める努力をしない大人が多い。そういう人は、徐々に苦しくなっていくのです。」
かなり深イイ話だと個人的には思います。日本人は特に照れ屋さんが多く、相手を褒めることを恥ずかしいと感じてしまう人が多いです。今後は気持ちを入れ替えて、どんどん褒めていただきたいと思います。知り合って間もない間柄で、褒めるところが見当たらない場合は以下のようにしましょう。覚えておいてくださいね。
あなたと一緒にいると落ち着きます
もっと早く知り合いたかったです
洋服の色がとても似合ってますね